The invention comprises a complex comprising as first part an antibody derived part that specifically binds to a target antigen, and as second part a virus-derived peptide linked to a MHC class I protein complex.本明細書は、第一部分として標的抗原に特異的に結合する抗体由来部分、及び第二部分としてMHCクラスIタンパク質複合体に結合したウイルス由来ペプチドを含む複合体を組換え的に生成する方法を報告する。本明細書に報告される複合体とともに、個体の既存のウイルス特異的循環性細胞障害性T細胞(Tメモリー細胞又はTエフェクター細胞)は、急性ウイルス感染を模倣するMHCクラスI複合体と、これらの細胞をドレッシングすることにより、共有結合複合体の抗体由来部分が特異的に結合する標的抗原を発現する細胞に指向されることができる。このように本明細書に報告される一態様は、N末端からC末端の方向で、β2-ミクログロブリン、及び1%未満の相対頻度を有するクラスIのMHC分子の細胞外ドメインのα1、α2及びα3を含む一の融合ポリペプチド、又は(i)ウイルス由来ペプチド、(ii)β2-ミクログロブリン、及び(iii)1%以上の相対頻度を有するクラスIのMHC分子の細胞外ドメインのα1、α2、及びα3、及び一以上のジスルフィド結合によって連結される2つのポリペプチド鎖を含み、第一ジスルフィド結合ポリペプチド鎖がNからC末端方向に(i)免疫グロブリンの軽又は重鎖可変ドメイン、(ii)免疫グロブリンの軽又は重鎖定常ドメイン、及び(iii)抗体重鎖ヒンジ領域ポリペプチドを含み、及び第二ジスルフィド結合ポリペプチド鎖が抗体重鎖ヒンジ領域ポリペプチドを含み、融合ポリペプチドがジスルフィド結合ポリペプチド鎖の一方のC末端又はN末端の何れかに共有結合するか、又は第一ジスルフィド結合ポリペプチド鎖に含まれる相補的な重又は軽鎖可変ドメインである抗体可変ドメインのN末端に共有結合するかのどちらかであることを特徴とする複合体である。